コンプライアンスに対する誤解(1)

コンプライアンス・アドバイザー 岡本展幸

 企業やそこで働く社員などによる不祥事が起こるたびに、「コンプライアンス遵守」ということが、新聞や雑誌、そしてテレビなどのマスコミ報道で取り上げられるようになってから久しい。

 最近の各マスコミによる報道ぶりを視聴していると、「コンプライアンス」という言葉はすでに市民権を獲得し、その意味するところも広く日本社会一般に周知されていることを前提に、不祥事に対する批判や議論が展開されているように思われる。

 しかし、コンプライアンス・オフィサー(コンプライアンス管理責任者)として現場で長くコンプライアンス管理に携わり、現在、コンプライアンス・アドバイザーをしている筆者には、「コンプライアンス」に対する正確な理解が未だ十分に日本社会には浸透していないのでは、という疑念が湧いてくることがある。理解が不十分というより、コンプライアンスは誤解されているのでは、と言ってしまったほうが正直な感想である。

 例えば、以下のような問題が出されたとする。

(問題):次のコンプライアンスに関する記述の中で誤っているものを指摘せよ。
①コンプライアンスは、法令を遵守することである
②法令を遵守していれば、コンプライアンス違反にはならない
③コンプライアンスは、コンプライアンス管理者が理解すれば良い
④コンプライアンス違反のチェックは、コンプライアンス管理者がすれば良い
⑤コンプライアンスは、コンプライアンス管理者の責任事項だ
⑥法律や制度は、パーフェクト(完全)だ
⑦企業が自らの正当性を主張するには、法的な立場だけを重視すれば社会にも理解され、認めてもらえる

正解は、「すべて誤り」である。              (続)

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